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平成18年12月02日 衆議院議員 長勢 甚遠
日頃、格別の御支援を賜り深く御礼申し上げます。
国会は波乱含みの中で防衛省昇格法案が衆議院を通過し、参議院での教育基本法改正案の審議が進められています。しかし、会期末を控え、緊迫した情勢が続いています。私の担当する法務委員会では、参議院で信託法案の審議を行っていますが、引き続き、国連条約批准のための刑法改正案(いわゆる共謀罪)、少年法改正案という与野党対決法案の審議を控えており、連日国会での答弁で忙しくしています。
いじめ、虐待、自殺、飲酒運転、外国人犯罪、性犯罪など忌まわしい事件が頻発しており、治安強化、罰則強化の意見が高まっています。一方、治安対策強化には人権擁護の観点から反対する意見も根強く主張されています。人権を大事にすることは当然ですが、個人個人の身勝手な主張を認めるような社会にしてはなりません。「人権」といえば何でも許されるというものではありません。人に対する思いやり、いつくしみという人情豊かな健全な美しい社会になってこそ不安のない、人権が大事にされる社会となると思います。まさに「人情なくして人権なし」ではないでしょうか。
私が法務大臣に就任した十月に、高田氏夫妻が米国人女性に依頼して生んでもらった子を実子として提出した出生届の受理をめぐる裁判、祖母に孫を出産させたことを長野県の医師が公表したことから、いわゆる代理出産が大きな議論になっています。三十日に私と厚生労働大臣の連名で、日本学術会議会長にこの問題についての審議を依頼しました。日本学術会議は、あらゆる分野の権威をもって構成されています。国民的合意を得るためには医療や法律の専門家だけでなく、生命倫理など広い視野からの論議が必要だと考えたからです。有意義な議論が行われることを期待しています。
寒くなりましたが、皆様の御健勝、御多幸をお祈り申し上げます。
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